ユーミンと帝劇―　そのかつてないコラボレーションが大好評を博した『8月31日〜夏休み最後の日〜』(2012年)につづく、待望の新作が決定しました。帝国劇場10月公演　Yuming sings...『あなたがいたから私がいた』
今回主演には、女優の比嘉愛未（２７）が抜てきされました。演じるのは、戦時中に運命的な恋をして青春時代を過ごし、戦後、大きな秘密を抱えながら伝説のダンサーとなっていく女性。ユーミンは劇中、ストーリーに合わせて持ち歌を披露されます。
こちらでは、ユーミン帝国劇場での初日管理人レポをお届けします。2014年ユーミンの帝国劇場第2弾に乞うご期待を！

霊南坂教会、こちらで記者発表会見がありましたね。Yuming sings...『あなたがいたから私がいた』のメディア宣伝用には、こちらの中で撮影されたものが使用されていました。公演では教会が舞台となっているようですが、イメージはこちらなんでしょうか？因みに神聖なるところですので、中には入っていません。

先日のニッポン放送で、松任谷さんが「幼なじみが最初のタイトル。幼なじみの3人が、内的外的なものに影響を受けながら成長していく。それが戦時中から現代へと」と解説されていました。5分に1回は泣くから絶対ハンカチが要るとも。別のメディアでユーミンは、ハンカチが要るけど会場で販売されているとも云われていました。
少しネタバレになったかもしれませんが、オーディエンス其々が体感されての感想などはまた違ったように感じるかもしれません。昨日10月7日は、ビックな情報が入ってきて少し落ち着きませんが、あと数時間で初日を迎えるYuming sings...『あなたがいたから私がいた』。じっくり鑑賞したいと思います。

帝国劇場界隈の散歩で、まずは衣装替えをしたマリオンクロック。時刻は写真の通りですので、ユーミンのANNIVERSARYは聴けずでした。

マリオンクロックから目と鼻の先にある、ニュー・トーキュー本店ビルの壁面広告。迫力がありますが、音が出たら視覚聴覚と効果があるんでしょうけど・・・

初日の幕が上がろうとしている帝国劇場。
キャストでもないし関係者でもありませんが、初日の幕前はいつも緊張します。

• 帝国劇場、それは演劇の殿堂

  • ここには、演劇という魔物が住んでいると思われている。乗り越えられるのかわからないぐらいの大きな魔物。
    初日、キャストは緊張されていた。それはスタッフもだろう。芝居は一瞬のタイミングを逃すと、何？という感じになる。真逆は、恐ろしいほどに観客を吸い込んでいく。
    
    その中でも特に福田沙紀の芝居は、ベテラン勢に引けを取らない堂々としたものであった。金八先生以降、メディアの露出が少なくなっていたが舞台等で経験を積まれたんだろう。すごく輝いていたのが、印象的だった。
    
    中盤9曲目「残されたもの」の後、園子役の比嘉愛未と春子役の福田沙紀の掛け合い。怖いくらいの二人の芝居だった。ポイントなる場面だから、ここは絶対に見逃せない。
    
    ユーミン帝劇第2弾「あなたがいたから私がいた」は、緊張したままの感じで終わろうとしていた。しかし、カーテンコールのユーミンと比嘉愛未は、中央で手を繋ぐ一瞬アイコンタクトをされていた。全てが無事に終了したんだろう。
    
    「春よ、来い」が終わり幕が下りたあと、拍手が鳴り止まなかった。しばらくすると再び幕があきカーテンコールかと思いきや、ピアノの音が奏でられる。下手より「Moonlight Serenade」を歌いながら 藤　真利子がステージ中央へ進む。そして上手より福田　沙紀も同様にステージ中央へ進む。
    歌い終えると後方下手よりユーミンが「卒業写真」を歌いながら渡部　豪太と中央へ進みだし、後方上手側からは石黒　賢と比嘉　愛未が足並み揃えて前に進む。ステージ中央に揃ったところで、藤　真利子⇒渡部　豪太⇒福田　沙紀⇒石黒　賢の順番でワンフレーズを歌い、そのあとは1番の最後まで比嘉　愛未が歌唱。 ハモって1番目を歌い終えたあと、ユーミンがMCをふった。皆が最後に比嘉　愛未にふると、比嘉はこう切り出した。「みなさん、今日は本当にお越しくださりありがとうございました。あのー今日は本当に初日ということで特別な一日を〜」
    MC後2番目は、石黒　賢⇒渡部　豪太⇒全員で合唱⇒比嘉　愛未⇒福田　沙紀⇒藤真利子⇒全員で合唱。終盤はユーミンがソロで「あなたはときどき〜♪」。最後は比嘉　愛未⇒渡部　豪太の順番で歌を締めくくった。
    凄い拍手、そしてスタンディングオーベーション！手をつなぎ横一列になって深々と一礼。藤　真利子はユーミンに抱きついて、肩を組んで下手へさがっていかれた。ベテラン女優の藤　真利子が、凄くかわいく思えた一瞬だったが帝国劇場の初日はやはり魔物がいるぐらいの目に見えない迫力があるんだろうと感じた瞬間だった。

10月31日までの残り25公演。回数を重ねるごとに、ブラッシュアップされていくんでしょう。