ユーミン 松任谷由実 大好き!神戸っこ

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ムッシュかまやつトリビュート for 七回忌

管理人レポ

武部聡志さんがプロデュースする”100年後に残したい音楽”をテーマとした「SONGS&FRIENDS」。2018年より、荒井由実「ひこうき雲」、小坂忠「ほうろう」、佐野元春「Cafe Bohemia」、SKYE「Music Tree Grow to the SKYE & their family」が開催されてきました。
その第5弾として、日本のポップ・ミュージックとカルチャーに偉大な功績を残した「ムッシュかまやつ」こと、かまやつひろしさんの七回忌を「ムッシュかまやつトリビュート for 七回忌」と題して、2023年3月1日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて開催し、ユーミンが出演することが決定しました!
カントリー&ウエスタン、ロカビリー、グループサウンズ、フォーク、ロックなど、好奇心の趣くまま、時代の移り変わりとともに、様々なジャンルの音楽に夢中になって取り組み続けてきた60年以上のかまやつさんの軌跡を、当時の仲間と共に体感できる一夜限りのプレミアイベントです。 こちらでは、ユーミン出演が決定した第5弾 SONGS&FRIENDSを鑑賞予定の管理人レポを紹介します。

※掲載画像と標題は合致しませんが、公演日当日の渋谷や会場関連の画像を掲載しています。

※文中のお名前は、敬略とさせていただきましたのでご了承ください。

3月1日公演日当日
ライブ鑑賞の前に〜渋谷の街
渋谷ジャンジャンがあった場所
  • 関東方面の気温は20度との予報だった

    • 着いて感じたのはまだ少し寒さの残る東京であった。
      渋谷公園通りを歩くと、渋谷ジャンジャンがあった場所がある。ここは、ユーミンがデビューの頃に出演していたライブハウスがあった場所だ。この場所に行った同行の友人が教えてくれなければ、通り過ぎてしまうところだった。

ライブ鑑賞の前に〜渋谷の街
LINE CUBE SHIBUYA
  • そのまま公園通りの坂を上がって行くと

    • 会場であるLINE CUBE SHIBUYAが目に入ってくる。時間は16時頃、なのでまだ中は準備中である。
      ここは旧渋谷公会堂で、一旦休館になって手直しをされ再オープンした会場である。子供の頃に観ていたテレビ番組で、8時だよ!全員集合や歌のトップテンなどが公開収録をされていた会場である。

入場のようす
入場に関する注意事項 入場のようす
  • 18時10分頃、写真にはないが

    • 会場の裏手まで並んでいる長蛇の列があった。しかし5分ほど経過したときは、既に入口手前まで進んだのだ。
      入口左側に祝い花6基が設置、正面での検温、チラシを受け取り紙チケットなのでもぎりを切ってもらった。
      1階エントランスホールを抜けて、左側にある1基のエスカレーターに乗り、席がある2階へ進むのだ。
      本日はお土産付きチケットを購入したのだが、お土産は帰りにもらうシステムになっているようだ。

      なお公演レポは、なるべく早くに更新したいと思いますのでご了承ください。

プロデューサー武部聡志の挨拶(開幕前)
お祝い花
  • 「ムッシュかまやつトリビュート for 七回忌」は

    • ムッシュかまやつに所縁のある方々がエピソードと楽曲を披露するという、トリビュートライブとして行われた。
      18時39分暗転、バックスクリーンに若き日のムッシュかまやつの映像が流れた後、このイベントのプロデューサー武部聡志が登場、そしてMCが始まった。
      6年前(2017年3月1日没)に亡くなられたムッシュかまやつに今回シャバに降りてきてもらい、7回目のお誕生日を一緒に迎えたいという企画の趣旨を説明された。
      MC中には、ハウスバンドが登場するがそれを食い入るように見た。高い舞台には下手から、ドラム小田原豊、ベース浜崎賢太、中央にはギター鳥山雄司、ギター遠山哲朗、キーボードは???だれ???、下の舞台の上手にキーボード武部聡志が配置。もう一人のキーボード奏者がわからず気になって、頭の中がぐるぐるしていた。後日、友人がインスタで見つけキーボード奏者の名前が判明した。

一人目ゲストの息子TARO登場(本編)
  • 一人目は、TAROかまやつが登場。

    • TAROかまやつのピアノでスタートした楽曲は、『ゆっくりとゆっくりと』(M01)だった。奏でるピアノの音色の中、バックスクリーンに父ムッシュかまやつの映像が流れている。映像の中では、ムッシュかまやつも歌唱するのだ。それを見ながらの息子の気持ちはどうだったんだろう?TAROかまやつがにこやかに歌っている表情は、自席から見えていたが・・

      歌唱終了後のMC内容は
      怒られたことがない優しい父であったが、反面教師(父のことを)として母が自分を育てたとのこと。それはギターを触るのは禁止、父の職場に行くのは厳禁、ピアノはクラシックのみというものだった。しかし大人になって、父の仕事関係の方々との話から、父はミュージシャンとして尊敬されていて、亡くなって父の偉大さがわかるようになったとのことだった。母は父他界の6日前に亡くなったとのことだが、最後は家族のだれにも苦しいところを見せず旅だったとの内容だった。

二人目ゲストのエグいバンド登場(本編)
夜のLINE CUBE SHIBUYA
  • TAROかまやつが最後の方で、

    • 「ムッシュが最後に在籍したエグいバンドです。」と紹介したのは、kenkenと山岸竜之介のLIFE IS GROOVE。二人目の登場だ。
      MCを挟んで『ゴロワーズを吸ったことがあるかい』(M02)『Automatic Pilot』(M03)の2曲を披露された。そのMCでは、ムッシュかまやつから余命1年と知らされたと、衝撃的な内容だった。

三人目ゲストとのデュエット(本編)
ロビーにあるキャラクター
  • 三人目は今井美樹が登場。

    • 三人目は今井美樹が登場。
      武部聡志のキーボードからスタートした『ノー・ノー・ボーイ』(M04)、MCを挟んで『20才の頃』(M05)の2曲を披露された。
      『ノー・ノー・ボーイ』ではムッシュかまやつとのデュエットが実現された。デュエットを楽しんでおられる今井美樹は、終始笑顔だったのが印象的。またその笑顔がかわいいことと云ったら。ステージに照らされた2色のライティングは、ひとつは今井美樹に当たりもう一つは人のいない上手にあるマイクスタンドにあたった。ムッシュかまやつがステージにいるかのような演出。

      曲間のMCで「初めてムッシュのライブに参加させていただいたときに、歌わせてもらった曲。私の作品にも収録したいくらい、大好きな曲です。」と紹介した楽曲は『20才の頃』。終盤には、ムッシュかまやつが今井美樹に話しかけるような演出があった。

四人目・五人目のゲストは親子共演
LINE CUBE SHIBUYA 2Fロビー
  • 四人目は森山直太朗が登場。

    • 披露されたのは、森山直太朗が吹くハーモニカでスタートする『シンシア』(M06)
      歌唱終了後のMCで「かまやつさんの従妹にあたる、すなわち、私の実の母にあたる森山良子を紹介します。」と、五人目で自身の母森山良子を呼び寄せる。
      森山直太朗と森山良子との共演、ステージ上の二人も照れているがオーディエンスも同じだ。そのデュエットでまず披露されたのは、『どうにかなるさ』(M07)
      そして歌唱後に「古希を記念したアルバムのとき、3人で歌うために作った曲です。」と森山良子が紹介した楽曲は、『懲りない二人』(M08)。披露された楽曲では、ムッシュかまやつの歌声が入り親族共演が実現

  • 歌唱終了後に森山直太朗が下がった後、

    • 森山良子のMCでは「ムッシュには生まれながらのジャズ、大好きなカントリー、激しいロックが混ざり合っていました。」で始まったのは、『ハロー、ミスター・サンシャイン』(M09)。 その終盤でのコーラスでは、遠山哲朗・浜崎賢太・宮崎裕介・武部聡志の歌声が耳に入ってきた。

      楽曲終了直後のMCで「次の曲を歌うことになるとは思いませんでした。」、披露されたのは『我が良き友よ』(M10)だった。ムッシュが乗り移ったようなパフォーマンスだったが、やはり血統は同じなんだろうから。この2曲ともに、森山良子の真後ろでギターを弾いている鳥山雄司は、やはり存在感たっぷりだった。

六人目のゲスト
チラシ
  • 歌唱終了後、森山良子は下手へ下がった。

    • そして始まったのは、武部聡志がムッシュかまやつへインタビューするというもの。ムッシュかまやつの声だけが耳に入ってくるので、不思議な感覚になった。
      最後にムッシュかまやつは、「スタートです。よろしく。」

      その直後に、下手より六人目の松任谷由実が登場。登場したときの声援と拍手は、凄かった。拍手と同時に友人との役目は、衣装チェック!友人も私もメモを取りまくり。衣装は足元が見えず、靴以外は下記の通りだ。

      紺か黒かチャコールグレーのブレザー(白の細いストライプが入っている)
      ブレザーの左胸に金色のエンブレムがふたつ
      インナーは文字入りの白襟なしシャツ
      タータンチェックのパンツ
      ゴールドの細めのベルト
      ポニーテール(ウィッグなしの前髪)
      ネックレスはゴールド(上からDover Street Market Los Angelesの文字が並んでいる大振り)ゴールドのチェーンがついている。 赤いキラキライヤリング
      左に、たらこ唇みたいなかわいいリング
      右に、クロスしたリング(赤い口紅みたいにも見える)

  • 武部聡志の奏でるキーボードからスタートする

    • 『返事はいらない』(M11)、今日はスペシャルなものとなるんだろう。鳥山雄司のギター間奏では、サポートメンバーがいる方を振り向き、軽めのダンスでメンバーを労っているかのようだった。

      歌唱終了後のMCでは
      「こんばんは、ようこそ。今お送りした曲は、50年前の私のデビューシングルです。あのときはプロデューサーって何もしない人なんだなと思ったんだけど、ムードメーカーというか、あとで考えるとすごく感覚がフィットしていたなと思います。あと、この曲でドラムを叩いてくれたのは、先日亡くなった高橋幸宏さんでした。」

  • MCのあと、伝説の番組「セブンスターショー」の時に

    • セッションした『楽しいバス旅行』(M12)『中央フリーウェイ』(M13)の2曲を続けて披露。
      『楽しいバス旅行』では、コーラスにキーボード武部聡志・ギター遠山哲朗・ベース浜崎賢太が担当。サポートメンバーはユーミンの現場で鍛えてもらっているので、安定のコーラス隊であった。

      『中央フリーウェイ』の「町の灯が〜流星になったみたい♪」のコーラスは遠山哲朗であった。遠山哲朗の歌唱は評判が良くて、ひとりコーラスだったのだろう。
      歌唱終了後のMCで「『セブンスターショー』でかまやつさんとデュエットした曲です。」と紹介の『サマー・ガール』(M14)を披露。
      ここでもコーラスはベース浜崎賢太・ギター遠山哲朗・キーボード武部聡志・キーボード宮崎裕介だった。

七人目大御所ゲスト登場(本編後半)
お土産
  • そしていよいよ本編の後半に入る。

    • 松任谷由実が堺正章と井上順を紹介する。
      私が子供のころにブラウン管を通して観ていた、GSブームの中心的存在だったスパイダースの二人が登場されるのだ。
      登場と同時に『夕陽が泣いている』(M15)のイントロがはじまるが、堺正章が急に「言うの忘れてたんだけど」と話し始め、演奏がストップし井上順がずっこける。井上順が転けたとき、どうやら頭か腰を打ったみたい。しばらく起き上がれず、観ていたこちらは心配だった。
      しかしエンタテインメントは、スパイダースの復活か?と思わせる名コンビぶり。堺正章曰く、実はムッシュかまやつの作曲では無い、しかもビッグヒットになったのを故人はどう思っているのかと。『夕陽が泣いている』(M15)を歌い上げる堺正章の声は、昔のままだ。舞台にムッシュかまやつがおられようで、喜んでいるに違いない。

  • 終了後のMCでは

    • 「スパイダースの残党、堺正章です。スパイダースのスペア歌手、井上順です。」で始まったが、井上順が長々と話をするので堺正章がステージ前のプロンプトを見て指差し(まきが入ったと思われる)、「なんなんだよ!」と。
      7年ぶりに共演の堺正章と井上順で演るのは、ムッシュかまやつ作曲でロックなナンバー『ヘイ・ボーイ』(M16)

  • 歌唱終了後、二人のMCにTAROかまやつが加わる。

    • 次に披露する楽曲のネタばらしには、オーディエンスは静まりかえった。掲載すると問題になると大変なので、やめておこう。
      その楽曲は小田原豊のドラムから始まる『なんとなくなんとなく』(M17)、井上順がメインボーカルだ。間奏のセリフは、もちろん井上順だ。終盤は、堺正章・井上順・TAROかまやつで肩を組んで歌唱された。

  • 次のMCで堺正章は

    • 「今井美樹さんが断りもなく、歌ったよ。」と言われた、『ノー・ノー・ボーイ』(M18)を披露。さすが本家本元の歌いぷりだ。堺正章と井上順のヴォーカルはもちろんだが、武部聡志のキーボードから始まり間奏には鳥山雄司のギターは鳥肌ものだ。

  • 歌い終えた二人だが、

    • 「堺さん、歌とっても良い!」と井上順は堺正章を褒めちぎるのだ。しかし、鼻が出ちゃてとマイペースな井上順は、ティッシュで拭くのだった。ここはコントだったのか、リアルだったのか正直判らない。 いよいよ本編ラストの楽曲となった『フリフリ』(M19)は、小田原豊のドラムでスタートした。
      チャチャチャの手拍子が背中を押してくれて、オーディエンスはスタンディング。みるみるうちに、総立ちとなった。途中、二人は肩を組んでまずは下手へそして上手へ移動。最後はステージセンターへ。 最後は二人で握手して一礼。しかしまた小田原豊のドラム演奏がはじまり、下手へさがっていかれた。伴奏が続く中、リズム(チャチャチャ)を取りながら二人で登場し上手へ進む。今度は上手から二人とTAROかまやつ・kenkenも続き下手へ進む。次に下手から二人とTAROかまやつ・kenkenそして松任谷由実・森山良子も続き上手へ進む。次に上手から二人とTAROかまやつ・kenken・松任谷由実・森山良子そして森山直太朗・今井美樹・山岸竜之介も続き下手へ進む。
      出演者全員がステージに揃ったところで、指揮者がやる最後の締めを井上順と堺正章でやろうとしたが、コントみたいになかなか締めれずであった。そこで堺正章は松任谷由実に譲り、締めてもらうことになるが、その格好たるはやはりユーミン!であった。鳴りやまぬ拍手の中、下手へ下がっていかれた出演者アーティストたち。この上手へ下手への移動演出は電車ごっこみたいだったが、だれが考えたの?演出の松任谷正隆だと思うが、80歳近い二人にやらせたのはさすがだ。

感動のアンコール
お祝い花
  • 多くの声援と鳴りやまぬ拍手の中

    • アンコールがはじまった。
      まずは武部聡志から出演者紹介があった。TAROかまやつ→kenken・山岸竜之介のLIFE IS GROOVE→今井美樹→森山直太朗→森山良子→松任谷由実→堺正章→井上順の順番に、下手からステージに登場。最後の井上順に、オーディエンスから「順さん!」と声がかかった。
      始まったのは出演者全員による、『あの時君は若かった』。堺正章・井上順と共演している松任谷由実は、時折子供みたいな表情を見せてとてもかわいかったのだ。
      自曲の『バン・バン・バン』では、揃っての振り付けで踊る出演者たち。オーディエンスも一緒になって盛り上がりも最高潮だ。

  • アンコール終了後

    • 「あの時君は若かった」を武部聡志がキーボードで静かに伴奏、オーディエンスは静かに耳をかたむけた。出演者各々がムッシュかまやつに向けたメッセージを披露し下手へさがるのだ。
      順番は、井上順→堺正章→松任谷由実→森山良子→森山直太朗→今井美樹→kenken→山岸竜之介→TAROかまやつ。 じっくり耳を傾けていたのでメモをとれずだった。
      松任谷由実の内容は記憶からだが、ムッシュかまやつとのメールを残しておられ、それは食事のお誘いばかり。従妹の森山良子に確かめるように、友だちからのムッシュかまやつへのメールはユーミンが最後だったよう。「また会いましょうね。」とユーミン。それには泣けた。
      最後のTAROかまやつの弔辞、息子としておやじに華向けの言葉だった。

  • そして最後はキーボード伴奏から離れ

    • 一人ステージに残り、プロデューサー武部聡志から
      「こうやって、今まで音楽を続けてこれたのはムッシュのおかげです。今日出演してくれた方々と出会えたのも、ムッシュと出会えたから。心から感謝しています。」
      涙をこらえきれずの挨拶だった。大きな拍手で20時53分に閉幕した。

所感
  • 渋谷の高台にある旧渋谷公会堂。

    • 若い頃に挙って出演者は、ここにきていたはず。人気番組の収録があり、ここでやっていたのを記憶している。この場所での開催は、そういう意味もあるんだろう。
      武部聡志さんの最初のMC通り、ムッシュかまやつは2時間30分ほどシャバに降りて7回目のお誕生日を一緒にお祝いしたにちがいないでしょう。そして、また新たに楽しいことを探すために別の世界に行かれたに違いない。
      余談だが、堺正章をマチャアキと呼ぶアーティストは誰もいなかった。

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