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日本を代表するプロデューサー松任谷正隆氏と、アート界にあって常に最先端で発信しつづける信藤三雄氏のふたりが、ユーミンの次回アルバム作品のジャケットデザインをどのようにPLANしていくのか、通常会議室で行われるビジュアルミーティングを一般公開します。
同時に、いままでのユーミン作品ヒストリーのビジュアルにおける舞台裏を語ります。音楽ファンはもとより、次世代のクリエイターにも絶対に見逃せない“デザイン会議”です。
公開CDジャケット・デザイン会議〜ユーミン、次回ニューアルバム公開ビジュアルミーティング
開催日時 2010年5月26日(水) 18:00開場、18:30開演、20:00終演(予定)
開催会場 新宿 紀伊國屋サザンシアター
開催場所 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 タカシマヤ タイムズスクエアビル 紀伊國屋書店 新宿南店7F
パネラー 松任谷正隆 音楽プロデューサー
パネラー信藤三雄 (コンテムポラリープロダクション) アート&映像ディレクター
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公開CDジャケット・デザイン会議に参加した管理人レポをお読みいただく前に |
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今回当選した管理人が参加して、公開CDジャケット・デザイン会議を見てきました。当日の模様をどこまでお伝えできるか判りませんが、拙いレポをお読みください。またメモをもとにしましたので、記事の中で若干表現の判りづらいものなどがあるかもしれませんがご了承ください。※場内は撮影禁止であったために会場内の画像はありません。 |
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最寄駅からタイムズスクエアビルまで |
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11:30 駅を出たら曇っていて少し肌寒い東京。公開CDジャケット・デザイン会議がある紀伊國屋サザンシアターは、タイムズスクエアビル 紀伊國屋書店 新宿南店7F。JR代々木駅東口から徒歩約5分ぐらいでありました。 |
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11:40 最寄り駅からここまで意外と近く感じました。逸る心をおさえて、一気にエレベーターで会場へ!
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開場前の紀伊國屋サザンシアター前 |
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11:45 公開CDジャケット・デザイン会議〜ユーミン、次回ニューアルバム公開ビジュアルミーティング このサブタイトルを目にしたときの期待値はだれだけ高かったことか!と思うほど、早くから並ばれている様子は無かった。しかし私自身逆に期待値は高く、並び始めたのはお昼前。でも、私より期待値が高い方が何名かおられその列の後ろに並んだ。
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16:00 仲間たちとの話に夢中になっていて雨が降っていること、もう夕方の時間になっていたことに気づかずだった。そして並びを見ると、通路の後方まで並んでいる様子にビックリした。
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18:00 主催者が時間前に簡単な注意事項を説明され、時間通りに受付が始まった。受付で登録した名前を申告し確認後会場へ。受付前のロビーでは、本日リリースのユーミンニューシングルが発売。タワーレコードとEMIミュージックの方々が販売され、タワーレコード仕様のポストカードが特典としてあった。
シアター形式の約400名が入る会場は、一部VIP席の紙が貼られてあった。舞台は中央に細長いテーブルとその両脇に椅子、向って右にはテーブルと椅子が2つ、正面中央には大きなスクリーン、その周辺には信藤三雄氏作品のユーミンアルバムジャケットのパネルが飾られてあった。
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開演直後〜質疑応答&デッサン中 |
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【開演直後】
18:33開演のブザーが鳴り、18:35開演のアナウンス。 先ずは信藤三雄さん、半袖のTシャツ、チノパンツにデッキシューズそしてお洒落な帽子をかぶり登場された。ナイスミドル!開口一番に「皆さん、何を期待されているか・・・」には場内がざわついた。オーディエンスの胸の内は、ユーミンの登場!ではないか?それを判っていらっしゃる信藤さんの鋭いことば。そして信藤さんから松任谷正隆さんを紹介され登場。
上下のタータンチェックのスーツに白のポロシャツ、素足に茶色の革靴。一見するとチンドン屋みたいな格好だが、松任谷さんは信藤さんの普段の格好、雰囲気に合わせたということだった。
「このミーティングがショーとして成り立つか不安。いつものこのようなミーティングでは、信藤さんは無言になる。だから今日はまとまらない。会場の皆さんにも、ジャケットを考えてほしい。でも由実さんは、今福岡です。」などの後、松任谷さんは座って普段通りの会話で信藤さんを和ましているように感じた。
【信藤さんとの関わり】
松任谷さんと信藤さんの最初の仕事は『VOYAGER』。信藤さん曰く、「松任谷さんがぼくの才能の道筋を作ってくれた。」と。その一言で、松任谷さんとユーミン、信藤さんの信頼関係が見えた一言であった。
【いよいよ本題】 「新たなアルバムなんですけど、まだ2曲しかないんですけど・・・」という松任谷さんは、”枯れたアルバム””宇宙や未来””ノスタルジックな未来”を創造しているとキーワードを信藤さんに投げかけた。そして由実さんのコメントも聞いた上でジャケットをデザインしてほしいとのことで、ユーミンのビデオレターが流れた。
「ニューシングルは、人生を深く考える歌になった。人の喜ぶ顔を見たいというのを、次回ニューアルバムのテーマにしたい。そんなわけで、信藤さんよろしくお願いします。」
松任谷さんは、ユーミンのコメントはあまりにも抽象的なのでわかり難い。だから今回は、逆さから決めていきたい。題名は『ポップレス』とか『〜レス』がいいと云われた。具体的な話になってきたので、少し興奮してきた。
【ニューシングルを聴いて】 その上でニューシングル「ダンスのように抱き寄せたい」「バトンリレー」を聞かす。信藤さんは初めて聴くようで、しかもいつもの信藤さんなのだろう。途中資料として持参された数冊の本をチラッと見たり、目を閉じたり、どちらかというと聴いていらっしゃるの?と思ってしまったが、曲終了後「これって信藤さんどう思った?」「タイムレスって思った」との返答。これが感性なんだろうか?
【質疑応答&デッサン中】(19:30) そんなやり取りの後、会場の皆さんにも考えてほしいと松任谷さんから提案。挙手した女性が2名いたが、松任谷さんがサクラとネタばらし。お二方ともデザイン関連の学生さんだった。また一般の方で挙手があったら、その方を指名とも云われた。それにはちょっとビックリした。
ヨ〜イドン!で3名のデッサンがスタート。その間、松任谷さんが質問コーナーを設けた。質問よりも要望が多く、特にCD全般についてが多かった。次回ニューアルバムのリリースに関しての質問には、「年内の録音、年始のミックス、春(3月頃)の発売にしたい」と松任谷さんの答え。 ジャケット仕様については、今までのようなイメージではなくユーミン本人の画が欲しいとの意見。松任谷さんはそこが気になったらしく、会場の決を募った。その結果、半数の方はユーミン本人の画のジャケット仕様がいいとのこと。少しビックリの松任谷さんであった。 |
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デッサン画についてのディスカション〜終演まで |
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【デッサン画についてのディスカション】 約30分の質疑応答がありデッサンも終了。 スクリーンに最初の女性のデッサンが映し出され、「レトロなポップ、可愛い大人をイメージ」との描いた理由を云われると、松任谷さんは身を乗り出すようにその方に質問されていた。またもう1枚の画は、おにぎりを握っている女性の手を描かれていた。面白いが今回のニューアルバムには使えないとの返答。でも別のアーティストで使って!と勧めていたな・・・
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【信藤さんのデッサン画】 最後に信藤さんのデッサンを見る前に、松任谷さんは「僕は実りのある多い時間でした。」信藤さんは真逆の「僕は苦でした。」とのこと。しかし信藤さんはデッサンに集中されていたので、松任谷さんと会場とのディスカションは一切聞こえていなかったようであった。
そしてスクリーンに映し出された1枚のデッサン。 「砂があって向こうに海、その手前にユーミン。手から砂が落ちている。」をイメージ。「手にのった街から、砂が落ちていくイメージ」と説明され、松任谷さんはご満悦の様子。「時間が流れて綺麗なものになるのか?」と松任谷さん。 |
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【松任谷さんからのまとめ】
「引続き信藤さんとはミーティングを重ね、今日のことは由実さんにも伝えピアノの前に座ってもらえるようにします(制作)」と、まとまらないと最初に云われた松任谷さんがまとめてくれた。
大きな拍手をもって、お二方が退席。20:30の終演となった。
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【管理人の感想】 制作行程の第一歩目だったと思うが、公開CDジャケット・デザイン会議の形でやっていただけたのは凄く有難いことでありました。また普段と同じような雰囲気で、しかも質疑応答にも丁寧に答えていただいた松任谷さんには感謝したいと思います。 それにしても信藤さんの無口って、普段は本当に無口なんだろうなと正直思いました。今日の公開CDジャケット・デザイン会議を拝見して思ったことは、多数の雑談の中から1つのことを見つけ討論しまた棄てまた見つけるの繰り返し。最終的に残るのが、一番最初であったりするのは珍しくない!クリエイティブな仕事って、忍耐のみ?ありがとうございました。
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