「THE JOURNEY 50TH ANNIVERSARY コンサートツアー movie 〜5.1ch/4K〜」にて、公開初日にユーミンの舞台挨拶、2回のトークショーでの1回目はTHE JOURNEYツアーの総合プロデューサーである松任谷正隆、2回目は今作の5.1chミックスを手がけたグラミー賞エンジニアGOH HOTODA氏のトークショーが開催されます。
ユーミン登壇の公開記念舞台挨拶
松任谷正隆登壇のトークショー
松任谷正隆登壇のトークショー大阪編~管理人レポ
最寄り駅の万博記念公園前で下車すると、懐かしの太陽の塔が見えてくる。私が小学1年生のときに千里万博が開催されていたが、そのとき以来この土地に足を踏み入れることになったのが、なんとも懐かしかった・・・
太陽の塔
109シネマズ大阪エキスポシティ
ロビー
特別劇場版ポスター
ユーミン等身大パネル
ロイくんTシャツ半袖
「真夏の夜の夢」ジャケット原画使用キャンバスアート
アクリルスタンド(全4種)
16時40分開場時間になったので、上映会場のシアター9に入った。中は重厚な音響部屋という感じで、流れている曲は「THE JOURNEY」ツアーと同じであった。
入場口
シアター9案内板
シアター9内
ステージとスクリーン
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レポは、トークのテーマ毎に記述することにした。ポロリ話もあったが、掲載することは控える。
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①「THE JOURNEY」特別劇場版について
本題に入る前、団野さんからなぜ映画化されることになったのかと松任谷さんに尋ねると、「それはあなた(団野さん)でしょう!」と突っ込みを入れられた。言い出しっぺは団野さんで、センターステージでの音がサラウンドで映画向きとのことであった。
劇場版ならではの良さについて、松任谷さんは「お客さんからすれば、一方向からしかショーは見れないわけでしょ。映画は全方向の一番いいところからのショットを集めてるわけだから。それは映画にした方がいいのかもね」と振りかえられた。
続けて松任谷さんは「ライブにできるだけ近い感じで、お客さんの目線で言うと自分も観客のときもそうなんだけど、実際に鳴っている音と違う音を自分の中で鳴らしながら観ている、映像もそうなんだけど遠くで見ているけど、近くでみているでしょ、心の中で。そういうのを映画で再現しますよね。」と。映画で効果音(SE)として再現されたのは、ダンサーの足音、ドラゴンの音など実際の音を映画に入れたとのこと。
団野さんは、「劇場版は、音が円を描くように聴こえる。」といわれ、松任谷さんは特に「セイレーン」のイントロで、コーラス佐々木詩織さんの声が聴こえるようにしたとのこと。
②ユーミンの話題
ユーミンについて、松任谷さんは「たぶんみなさんが聞きたいのは、由実さんがツアーのときってどんな風にしてるかっていう話じゃないかな」とリップサービス。オーディエンスからの拍手に続けて「由実さんはね、とにかく公演の前日にホテルに入ります。それはどこでもそう。理由っていうのはコンセントレーション(集中)したいっていうのもあるけれど、現実から離れたいっていう。つまり、この世界(コンサート)に入る準備を1日前からしたいっていうのが本音だと思うんだよね」と、裏話を披露された。
③現在制作中のニューアルバム、連動するコンサートツアーについて
大阪でのトークショーが最後かを確認された松任谷さんは、次のツアーのテーマを教えようかと切り出された。テーマはある映画(イメージだけ)で、セットをデザイナーたちと今一緒に考えているとのことだった。もちろん、制作しているアルバムとリンクしているとも。只今アルバム制作中だが、そのためにユーミンを天文台に連れていったとも云われた次のアルバムテーマは・・・
④松任谷さんにとって大阪の思い出とは
松任谷さんにとっての初めての大阪は「小坂忠さんのバックバンドで、楽器を運ぶハイエースで潰されそうになりながら、お金が無い事務所だから夜中に走るわけ(大阪にきた)。「春一番」のコンサート(1971年頃)があって、そのときに通天閣にも行き、ベースの後藤次利さんとそば屋にも行った。蕎麦にうずらの卵が殻ごと入ってビックリした。それが初めてのツアーであり、初めての大阪だった。」続けてそのときに泊まられたホテルについて「窓がないんだよ、窓が!開けると真っ暗なんだよ、昼なのに。窓が無い部屋が安かったんだ。今も(その)ホテルはある。それが無くなったら困っちゃう、俺の青春だから。」と熱く語る松任谷さんだった。それが、ホテル関西だったとのこと。
⑤「THE JOURNEY」特別劇場版の制作工程
発売したブルーレイをそのまま上映すると団野さんは提案され、109シネマズプレミアム新宿で松任谷さん・GOHさんに来ていただき試聴会を行った。松任谷さんのダメ出しがあったが、やり直すのだったら映画館だったら上映してよいと返事を貰ったのが2024年5月。そして半年かかって、上映にこぎつけたとのことだった
⑥アルバムとコンサート制作方法
アルバムとコンサートツアーを作り続ける松任谷さんは「出来上がったアルバムは、僕は二度と聴かない。このあいだの「深海の街」なんかは、1回も聴いて無い。PEARL PIERCE(1982年6月21日リリース)ぐらいから、聴いていない。こんな曲、あったっけ?誰だ、アレンジしたの?」と。コンサートツアーのセットリストを作るときに、真逆であらためて楽曲の良さを知るようだ。また前後で繋ぐ曲は、一度プレイリストで確認して判断されているとのことだった。THE JOURNEYツアーでは、ドラムの小田原豊さんに一番のハイライトとして古い曲を新しい曲を繋ぐドラミングを要請された模様。イヤモニで聴こえてくるカウントと、ドラミングとは異なるそうだ。
コンサートを作るときに大事にしていること、松任谷さんは「ヒントは曲の中にあると思っている。曲の中以外のものを持ってきたら、ダメだな。今までやってきたものは、全てそうだな。シャングリラも、深海の街も。」
⑦新たな映画化として
シャングリラの話題になり映画化したいと団野さんが云われたとき、オーディエンスからの拍手があった。松任谷さんは「同じ苦労をするよ。半年はかかるよ。」と云われたが、団野さんはやりたいようだった。
⑧2月開催の苗場について
お葬式にも近いけどサンキューガイズがテーマ。松任谷さんが心配されているのは、テーマがテーマだけにこれで苗場が終わりだと思われるとのことだそう。全員の似顔絵を描いてシャツにしたが・・・。
(1月6日オリジナルグッズ情報が、公式サイトで発表済み)
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明日(1月6日)から苗場のリハなので、松任谷さんは帰らなければならない。20分も押してしまったが、松任谷さんは「大阪に来た甲斐があったな」と満足されたトークショーとなったようだ。トークショーは17時51分終了。
エキスポシティ大観覧車
GOH HOTODA氏登壇のトークショー
プロデュ―サー団野健さんのX
管理人が行った2024年6月8日に開催された「ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~」アナログ発売記念 最速試聴会&トーク。本番終了後のGOH HOTODA氏と制作ディレクター団野健氏の会話は、興味深いものがあった。
切り出したのは団野氏で、GOH HOTODA氏とは今後も仕事を続けていく。ユーミンはアルバム製作中でツアーも無いので、その間楽しんでもらいたい企画を考え中でGOH HOTODA氏に相談しているとのこと。GOH HOTODA氏は、音に包まれることは確かと。団野健氏は、ドルビーアトモスを採用したものにしたいと。今にもその企画内容を話し出すような雰囲気だったが、その企画が今回のものだったとは・・・
切り出したのは団野氏で、GOH HOTODA氏とは今後も仕事を続けていく。ユーミンはアルバム製作中でツアーも無いので、その間楽しんでもらいたい企画を考え中でGOH HOTODA氏に相談しているとのこと。GOH HOTODA氏は、音に包まれることは確かと。団野健氏は、ドルビーアトモスを採用したものにしたいと。今にもその企画内容を話し出すような雰囲気だったが、その企画が今回のものだったとは・・・
明日のGOHさんトークの前予習用にどうぞ🙇♂️(チケットは完売しました)https://t.co/EW9UefGibF
— 団野 健 (@takeshidanno) December 21, 2024
12月21日プロデュ―サー団野健さんのX(旧Twitter)