東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)では、2022年12月8日(木)から2023年2月26日(日)まで、2022年にデビュー50周年の節目を迎えた松任谷由実(ユーミン)の魅力を体感する過去最大規模の展覧会、「YUMING MUSEUM」(ユーミン・ミュージアム)を開催。鑑賞予定の管理人がレポとしてお届けします。
「小説読んで、ユーミンミュージアムに来てください。」、うそラジオでユーミンが仰ったこと。開催まで一週間を切った今日、楽しみなイベントだ。
ご愛読者さま撮影
ユーミンミュージアム初日の朝
朝6時、真っ暗な神戸をでて新神戸から新幹線に乗車。
品川駅で下車して山手線外回りで恵比寿駅で日比谷線に乗り換え、そして六本木駅に到着したのは9時30分少し前。C1出口の改札から少し歩きエレベーターで進むと目の前に森ビルが見える。左へ進むと例の柱が見えてきて、東京シティビューの建物が目に入るのだ。 螺旋階段を進むと入口前に列ができていて、私は前から19番目に並んだ。
入場システムがわからなかったが、友人がいてくれたので安心して並ぶことができた。
美術館展望台の入口
コーナー1「Welcome YUMING MUSEUM」
10時オープン前の受付で、東京シティビューに入るための入館チケットに交換。金属探知機を通り、高速エレベーターで会場の52階に到着した。
ガラス張りになっている窓から光が差し込み、少しだけ暑いぐらいのエントランス。 中央にはピアノが置かれ、頭上とピアノの回りそして左右2ヶ所の台には手書きの歌詞が配置されてあった。
歌詞が書かれてある用紙だけを見ても、引き込まれていくのだが、目を閉じるとピアノを引きながら楽曲制作している荒井由実・松任谷由実が見えてくるのが不思議だ。
歌詞はランダムに数えただけであるが、約150枚あったと思う。 大切に保管されていたのだろうか、その中にはホテルニューグランドの便箋に書かれたグッド・ラック・アンド・グッドバイが「Good luck and Good bye」と書かれてあったのが印象的だ。他には、世にでていない歌詞までも・・・まるで、ユーミンの分身であるかのよう。
東京シティビューのエントランス
コーナー2「50 years」からコーナー12「SHANGRILA」まで
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コーナー1から進むすぐのコーナー2「50 years」
右手にはレコード・CDジャケットが壁面に立て掛けてあった。「返事はいらない」から「深海の街」までの40枚 があったが、手に触れることができるところにあるのだ。横一列に並んであるのは、時空の旅をしているような感じになる。
レコード・CDジャケットの反対側で左手窓側には、75枚の写真パネル がぶらさがっていた。 幼少期から現代にかけて、75枚が展示。お手伝いさんの秀ちゃんと、お父様とご兄弟と、などなど「小説ユーミン」を読んでおけば、より一層人間関係等の構図がわかって感動的だと思う。但し、ここは撮影不可であった。
コーナー3「はじまりの部屋」
狭い通路にジャケットやパネルが飾ってあるところから、コーナー3へと進んでいく。
まずは右手壁面に、大きな写真パネルがあった。住居部屋だと思うが、ご実家なのか結婚されてからのものなのか、自身のメモには触れていない。
ここからは再度、入館専用チケットに掲載のバーコードをチェックしてからの入室となる。戻ってもここからは再度見れないシステムになっているので、注意していただきたい。
そして目に入ってくるのが、インスタでも見た実家から運びこまれたピアノ。 展示エリアにあるピアノの左には、三味線、絵画、ウィッグ&赤い缶などが飾ってあった。 八王子のご実家から色々なことがご縁とともに始まったと、「小説ユーミン」に記述されていることが思い出された。
コーナー4「由実の絵」
コーナー5「起こさないで」
次に進もうとする左手の壁に飾られてあった、コーナー4と5があるのだ。人が多くよく見ていないので、詳細がわからずだ。
なのでご覧になったご愛読者さまによると、
徹夜で絵を仕上げていた学生時代に、秀ちゃんにむけて書いたメモ紙 が展示されていた。絵についての解説もスマホで聞ける案内で触れていたのだが、うろ覚えなのでまた聞きにきたいと思う。
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コーナー6「詞・曲」とコーナー7「ひこうき雲」
この部屋には、 約60ぐらいの手書き歌詞 があった。 ここにも人が多く、しかも皆さんがじっくりご覧になっている。ファーストアルバム『ひこうき雲』に関する展示なんだろうか?
やはりご覧になったご愛読者さまより
ピアノエリアに展示されていた歌詞などの一部の原本が展示されており、その他にも70年代に原稿用紙に書かれた手紙(『ザマァミロ!』と興奮気味のユーミンが垣間見えます(笑))や、お蔵入りしてしまった楽曲の歌詞、中央フリーウェイを作ったときの資料などが展示されていた。
松任谷由実時代の楽曲の数々の製作途中の歌詞も30曲分展示。 (Moonlight Legendが月の光というタイトル、XYZING XYZINGがWOUNDED WOLFというタイトル等変更前のアイデアも多数)
コーナー8「時代とカルチャー」
壁一面に飾られてあるポスターは、 上段に13枚、下段に14枚、中段に多数の切り抜き。
SURF&SNOW in Zushi Marina、Naebaの昔懐かしいポスターなど、タワレコに飾ってあった以外のものが多数展示されてあった。 レコードをリリースしたらミリオンセラー、コンサート開催前のチケット発売では瞬殺の時代にあった数々のイベントやレコードセールス用の販促物。 この時代、バブル真っ只中でユーミンは絶頂期であった。絶大なる人気の土台ができたこの時代を、もっと表現してほしかったのは思うのは、個人的なこと。
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コーナー9「CONCERT」進むと左手のステージ上には
コンサート衣装が3点展示。壁には、ライブビデオの上映。その右側には、 2階立ての陳列棚に20の衣装。 これは圧巻だ。
ライブビデオと衣装を見て、鑑賞できたコンサートと会場、そして友人たちとの聖地巡礼などが思い出されて、胸いっぱいになるコーナーだった。衣装をご覧になって、コンサート名と楽曲名が答えられる方は凄い!
コーナー10「Costumes」
コーナー9の隣には、手書きされたコンサート衣装のデザイン画が、壁面に18枚展示。
うそラジオだったと思うが、最近では楽曲を決めたあとで衣装打ち合わせをすると言われている。以前は楽曲が決まる前に、コンセプトだけを確認されて衣装制作されていたと想像するだけで凄いことだと思う。
コーナー11「TIME MACHINE」
コーナー9・10の同じ空間には、像に乗ったユーミンの模型がある。
2018年9月より、全国アリーナ規模の会場にて、ユーミン史上初のベスト選曲による、松任谷由実 TIME MACHINE TOUR Traveling through 45yearsが開催された。セットリスト2曲目『Happy Birthday to You~ヴィーナスの誕生~』で、ステージセンターがせりあがりリアルなロボット象に鎮座したユーミンが登場するシーンで使われたロボット像 である。その手前には、ボックスに入ったタイムマシーンも展示されてあった。その前には、コンサート衣装が4点展示。
コーナー12「SHANGRILA」
ステージ衣装展示コーナーの一番終りは、「SHANGRILA」。
ロシアサーカス団の方々との手紙のやり取り、写真などが展示。コーナーが狭いので、じっくり見れなかったのは残念。次回は必ず・・
ご愛読者さまがご覧になった様子を・・・
ショーアクターや振り付け師からのユーミン50周年へのお祝いメッセージを和訳したもので、日付が2022年10月頃のものが記載されていた。今回のために書かれたものでしょう。 ウクライナとロシアについて触れている方もおり、戦争反対と明記してあるメッセージもあった。
メッセージエリアの一番左側はゾーヤヴァルコヴァさんからのメッセージ。シャングリラでの出会いから、別のショーで来日した際に伊勢丹夏祭りに招待されたこと、そしてタイムマシーンツアー&カミングスーンと綴られていた。
コーナー13「深海の街」